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yushi_hataraki

油と聞けば、「太る」「コレステロールが…」と普段は、何かと厄介者扱いされがちな物質ですが、人体の13~20%は脂質で構成されていることは知っているでしょうか。

脂質がなければ、たったひとつの細胞すら作れない、一刻たりともまともに生きられない、大切な栄養なのです。

病気の予防も若さの維持も、体の中に脂質がなくては始まらないという訳です。

油脂の働きは、大きく分けて7つあります。

 

 

① 細胞膜をつくる

人間の体は、約60兆個の細胞で成り立っており、まるで小部屋のような細胞には、外界との境界に薄い膜があります。

この細胞膜を構成している成分が、リン脂質とタンパク質で、日々動き、働いています。

例えば、細胞内部の環境を一定に保つためにイオンなどの低分子を臨機応変に透過させる、細胞の外からのシグナルを受け取って情報伝達、細胞膜の一部を取り込み細胞内に輸送する等々といった働きをしています。

小さな細胞を守る重要な働きは、脂質がなければ成り立ちません。

 

② 血液をつくる

心臓から体の隅々の毛細血管まで、酸素や栄養を送り届けている血液。

この血液の成分である赤血球や白血球の球膜も、細胞膜と同じようにリン脂質でできています。

つまり、良い油を食べれば、良い血液ができ、更に良い血液ができれば、健康で若々しい体が作られるという大原則がある訳です。

 

③ 少量でエネルギー確保

糖質やタンパク質が1gで4キロカロリーであるのに対し、脂質は1gで9カロリーのエネルギーを確保できます。
少量でも高エネルギー補給ができる脂質は、とても効率が良いです。

消費されなかった余分な脂質は、体に脂肪として蓄積され、必要となれば、また分解してエネルギー源として利用することもできる優れものなのです。

使用する油が、ココナッツオイルのような速やかにエネルギーになり、体に溜まらない「中鎖脂肪酸」であり、これを上手く活用すれば、ダイエット中の人も積極的に摂取できる油です。

また、トランス脂肪酸を一切含んでいませんので、生活習慣病予防にもお勧めの油と言われている所以です。

 

④ 肌・髪の潤いを守る

どんなに乾燥した季節でも、健康な肌や髪は、しっとりと潤ってツヤツヤと輝いています。

これはなぜでしょう?

それは、毛穴から出る皮脂と汗が、良い具合に混ざり合って天然の保護クリームとなり、皮膚や頭皮を薄くコーティングしてくれるからです。

 

⑤ 36.5℃の体温維持

気温が低い南極圏や北極圏で暮らす人は、食事で脂質をしっかりと摂らないと、とても暮らせない。

イヌイットといったエスキモー民族の方々は、アザラシやカリブー(トナカイ)といった食肉が主食であるということも、十分な脂質摂取するためです。

皮膚の下に脂肪を蓄えておけば、栄養の貯蔵にもなるし、体の保温にも役立つ。

南極や北極に住むペンギンやシロクマといった動物が分厚い脂肪で覆われているのをイメージするとわかりやすいかもしれません。

 

⑥ 脳・神経の働きを保つ

人体の中で、最も脂質が多く存在しているのは「」です。脳の約60%は油ともいわれています。

脳細胞のネットワークにとって、「良質の脂質」は必要不可欠なものです。

胎児や幼児期に脂質が不足すると、脳の発達障害が起こることもあります。

更に近年、急激に増加している認知症やアルツハイマー病など脳の病気も、日ごろ摂取している油の影響を受けているのではないかと摂りざたされています。

脳が健康でないと、心も体も病んでしまうので、脳を活性化させる良い油を選ぶことが大切です。

 

⑦ 細胞の認識サイトに

頭からつま先まで、全身に存在する細胞。

それを包み込んでいる細胞膜の主な成分はリン脂質です。

更に細胞膜の表面には、リン脂質と結合した状態で存在する「糖脂質」という特殊な脂肪があります。

この糖脂質は、特定の化合物の認識サイトとして働いています。

この働きがどういうことかというと、脳・脊髄・心臓・肝臓など、それぞれの細胞が、体のどの部分の細胞なのかを認識し、別の細胞と結合して体のそれぞれの組織を形成するのに役立っているということなのです。

更に糖脂質は、刺激の受容体としても機能しています。

この働きによって細胞膜が安定し、細胞も正常に機能できるのです。

体内のミクロの世界でも、脂質は日々、大活躍しているのです。

 

どうでしょうか?

これからは、「たかが油・されど油。どれを使っても大して変わるものではない」程度のものではなく、元気で正常に生きていくための大事な「ツール」として、食用油をもっとこだわってみてはいかがでしょうか!

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